清流牧田川の西岸には、樹齢30年を越す桜の並木があり、春になると界隈の小学校の> |
遠足コースとなっていました。 |
昭和28年の13号台風で桜並木は流出、当時の面影を残す古木は、一之瀬駐在所北 |
側にわずか数本、、小学校の庭に4本が生き残っているだけです。 |
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2代目桑原権之助さんは、昔文部省に勤務されていた役人だったため、一之瀬の桜を人 |
一倍大切にし、下山一帯の桜を残すことに尽力されました。このため、今でも山桜が生き |
残り、春には緑陰の中に鮮やかな花模様を演出しています。 |
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この一之瀬の桜にまつわる歴史と伝統を継承するため、平成11年『桜の里づくり有 |
志の会』が発足しました。それから、毎年有志の会の人たちで、100本〜200本の桜苗 |
の植裁や、苗の周りの草刈りが行われています。 |
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有志の会の申し合わせは、「年間3回の奉仕作業を行うこと」です。 |
1回は、新苗の植裁 |
1回は、下草刈り |
1回は、桜の下での交流会 |
1年間で、このいずれにも出席しない場合は、会員の資格がなくなることになっています。 |
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いずれは、記念植樹も行う予定で、例えば、誕生、入学、卒業、結婚、銀婚、金婚 |
など、人生のさまざまなエポックに人生を桜に託して記念植樹をしてもらい、人間の生きざまを自 |
然に刻印して、桜の成長・開花と共に後生に伝えてはどうかと考えています。 |
郷土と自然に対する限りない愛着で、いろいろなふる里の自然づくりは今静かに始まっています。 |
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一之瀬桜憲章 |
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1.桜を愛する一之瀬の風土を継承し、故郷を |
「桜の里」として再生します。 |
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2.「一生一本」を目標に、各々家庭慶事に合 |
わせ記念桜の新植を実行します。 |
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3.桜に危害の及ぶ行為は一切自粛し、いつく |
しみの心で桜を守ります。 |
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有志の会、発足時のメンバー
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桜の里の拠点、ポケットパーク付近の国道365号線沿線の桜
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昭和26年頃の大堤内の桜、木造の旧一之瀬橋を臨む |