むかし、川東の下畑田の真ん中に、七(しち)なんさんと呼ばれる大きな森がありました。
 なんでも、関ヶ原合戦のとき、落ち武者七人がここで自決したので、村人が葬(ほおむ)った塚であると伝えられています。 それが明治になって、だんだん周りから開墾されてきて森が小さくなり、昭和になってからは、森と云うよりいつの塚だけに なってしまいました。  この塚からころげ出た大きな石があって、田んぼの中で神聖視され、手をふれぬようにされていましたが、昭和50年の 耕地整理で、塚もすっかり姿を消してしまいました。  大昔の古墳であるとも云われ、組石らしい大きな岩が。田の石垣に使われていたようです。今となっては、もう何もわから なくなってしまいました。

下畑田の森のいわれは・・・・

川東 昔ばなし
落ち武者のたたり